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チェンジセット(差分集合)の書き出しと読み込みの方法

Scratch(Squeak)のイメージには、さまざまな機能を持つオブジェクト(クラスとそのインスタンス)が含まれています。
あるイメージAを改良してイメージBを作った時、その変更がチェンジセット(差分集合)としてイメージに記録されます。このチェンジセットをファイルに書き出し(ファイルアウト)、他のイメージCに読み込むことで(ファイルイン)、イメージBの機能をイメージCに取り込むことができます。
ここでは、その方法を説明します。その際、Scratch Source Codeについての基礎知識があることを前提とします。

そのチェンジセットが、イメージCで使われている同じクラスの同じ箇所を変更している場合(コンフリクト)、ファイルインの結果、イメージCが正常に動かなくなる可能性があります。その場合は、コンフリクトしている部分を個別に確認して修正する必要がありますが(マージ)、その方法までは説明しません。

ここでは、SensorBoardWithMotor.zipに含まれるイメージSensorBoardWithMotor.imageのチェンジセットWeDoLight(LEGOのPFライトを使えるようにする)を、NanoBoardAGWithMotors.zipに含まれるイメージNanoBoardAGWithMotors.imageへ組み込む方法を例として説明します。

1. チェンジセットを書き出すイメージを開き、開発者モードに入る

目的のチェンジセットが含まれるイメージを使ってScratchを起動します。Windowsの場合、SensorBoardWithMotor.imageのアイコンをScratch.exe(VM)にドラッグ&ドロップします。このとき、イメージとチェンジファイル(SensorBoardWithMotor.changes)、VMは同じフォルダーに入れてください。
Scratchが起動したら、シフトキーを押しながら「ファイル」メニューの「Exit User Mode」を選びます。Scratchの画面が小さくなり、右下にSqueakのデスクトップ(ワールド)が表示されれば、開発者モードになっています。

2. シンプルチェンジソーターを開く

チェンジセット管理ツールのシンプルチェンジソーターを開きます。ワールドをクリックしてワールドメニューを出し、「open...」「simple change sorter」を選びます。すると空色のウィンドウが開きます。

3. チェンジセットのファイルアウト

シンプルチェンジソーターの左上のリストがイメージに含まれるチェンジセットの一覧です。ここでは「WeDoLight」を選択します。カーソルを「WeDoLight」に置いたまま、マウスの右ボタンをクリックし(Windowsの場合)、表示されるメニューから「file out」を選びます。
Scratchを終了し、SensorBoardWithMotor.imageと同じフォルダーにチェンジセットファイルWeDoLight.1.csができていることを確認します(1は自動的に付与されるバージョン番号)。

4. チェンジセットを読み込むイメージを開き、開発者モードに入る

チェンジセットをファイルインするイメージを使ってScratchを起動します。Windowsの場合、NanoBoardAGWithMotors.imageのアイコンをScratch.exe(VM)にドラッグ&ドロップします。以後の作業でイメージファイルは上書きされるので、必要に応じて予めバックアップを取ってください。また、イメージとVM、チェンジファイル(NanoBoardAGWithMotors.changes)、チェンジセットファイル(WeDoLight.1.cs)は同じフォルダーに入れてください。
Scratchが起動したら、シフトキーを押しながら「ファイル」メニューの「Exit User Mode」を選びます。Scratchの画面が小さくなり、右下にSqueakのデスクトップ(ワールド)が表示されれば、開発者モードになっています。

5. ファイルリストを開く

ファイル管理ツールのファイルリストを開きます。ワールドをクリックしてワールドメニューを出し、「open...」「file list」を選びます。するとピンク色のウィンドウが開きます。

6. チェンジセットのファイルイン

ファイルリストの右上のリストが現在のフォルダーに含まれるファイルの一覧です。ここでは「WeDoLight.1.cs」を選択します。カーソルを「WeDoLight.1.cs」に置いたまま、マウスの右ボタンをクリックし(Windowsの場合)、表示されるメニューから「file into new change set」を選ぶと、チェンジセットがイメージに組み込まれます。
終わったら、ファイルリストの左上の「X」をクリックして閉じます。

7. イメージの保存と終了

シフトキーを押しながら「ファイル」メニューの「Save Image in User Mode」を選びます。確認のダイアログに「Yes」と答えるとイメージが上書き保存され、Scratchが終了します。イメージを再起動し、チェンジセットの機能が加わったかどうかを確認してください。

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