パソコンやタブレットなどの画面をRaspberry Piのディスプレイとして使う
Raspbianのバージョンが上がり、VNCサーバーがデフォルトでインストールされるようになったため、区切り線より下の手順は不要になりました。
VNCサーバーを使うには、スタートメニューの「設定」から「Raspberry Piの設定」を選び、「インターフェイス」タブの「VNC」を有効にします。一度、この設定を行えば、Raspberry Piのディスプレイ、キーボード、マウスは不要になります。
パソコンやタブレットからは、RaalVNCのVNC Viewerなど適当なVNCクライアントを使い、「raspberrypi.local」でアクセスできます(デフォルトのホスト名の場合)。
VNCでMinecraft Piを使うには、タスクバーの「VNC」で「Options...」を選び、「troubleshooting」の「Enable experimental direct capture mode」をチェックします。ただし、描画は遅くなります。
(2017/9/5)
学校などでRaspberry Piを使うとき、ディスプレイを用意するのが難しいことがあります。以前のパソコン教室に置かれていたのは、デスクトップパソコンが主流でしたが、今はノートパソコンや一体型パソコン、タブレットなどへ置き換えが進んでいます。そのため、教室からディスプレイが消えつつあります。
そのようなときに、パソコンやタブレット、スマートフォンの画面、キーボード、マウス、タッチパネルなどをRaspberry Piから使う方法があります。そのために用いるのが、VNC(Virtual Network Computer)という仕組みです。
VNCを使うには、Raspberry Pi上でVNCサーバーを動かし、パソコンなどでVNCクライアントのアプリケーションを使って、ネットワーク経由で接続します。ネットワークは有線でも無線でも構いません。ここでは、その方法を説明します。
まず、普通にディスプレイ、キーボード、マウスをつなぎ、インターネットにも接続した状態で、Raspberry Piを起動します。
次にLXTerminalを起動し、以下のコマンドを入力して、VNCサーバーをインストールします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install tightvncserver
インストールが終わったら、以下のコマンドを入力して、VNCサーバーを起動します。
pi@raspberrypi:~ $ tightvncserver
初回だけ、パスワードの設定を求められるので、パスワードを決めて入力してください。これはログインパスワードとは異なります。このとき、8文字を超える部分は削られます。
You will require a password to access your desktops.
Password:
Warning: password truncated to the length of 8.
確認のため、もう一度入力を求められるので、同じパスワードを入力します。
Verify:
次に、見るだけ(入力できない)モードのパスワードを設定するか聞かれるので、必要なければ「n」で答えてください。
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
以下のメッセージが表示されれば起動は成功です。
New 'X' desktop is raspberrypi:4
Creating default startup script /home/pi/.vnc/xstartup
Starting applications specified in /home/pi/.vnc/xstartup
Log file is /home/pi/.vnc/raspberrypi:4.log
続いて、パソコン側の設定です。ここでは、Windows 10にUltraVNCを使って説明しますが、ほかの環境でもほぼ同じです。
UltraVNCは、「窓の杜」などからダウンロードできます。お使いの環境にあったものをダウンロードし、指示にしたがって、インストールしてください。
UltraVNC - 窓の杜ライブラリ
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/ultravnc/
(つづく)