Raspberry PiでScratchを使う際の覚書
阿部 和広
abee at squeakland dot jp
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この文書はCC BY-SA 3.0にしたがって公開する。
- OSはRaspbian
- 執筆時の最新は2014-01-07-wheezy-raspbian
- Scratch 1.4(Scratch20131203.image)がプリインストール
- アップデートする場合は以下のコマンド
- $ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install scratch
NOOBSでインストールした場合はconfig.txtがFATパーティションから見えないので、直がおすすめ NOOBSでShiftキーを押しながら起動すると編集可能になる
- 新たにraspi-configに追加されたScracthを直接全画面で起動する設定は、
正常に動作しなかった場合に対応できなくなるのでおすすめしない
- デフォルトの日本語フォントは見にくいので、さざなみゴシックをインストールする
- ターミナルから以下のコマンドを入力
- $ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ttf-sazanami-gothic
ja.poとja_HIRA.poを変更 Scratch20131202-2で対応済。以下は参考
- /usr/share/scratch/localeにあるそれぞれのファイルを適当なエディタで以下のように変更。sudoを忘れないように
- msgid "Linux-Font"
msgstr "Sazanami Gothic"
- 置換済みのファイルはこちら
現時点で直接の日本語入力は不可 蜂須賀さんのパッチで可能になりました。星野さんのスクリプトを使うとより簡単です。
- コピペは可能
- IMEはSCIM-Anthyが手軽
- $ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install scim-anthy
デフォルトのスプライト(スクラッチキャット)のコスチュームが1枚しか無いので注意Scratch20131027.imageで修正済
- 必要であれば「コスチューム」タブの「読み込み」で「Animals」を選び、「cat1-b」を読み込む
- サウンド出力はALSA経由で可能
- 音はHDMI機器か内蔵のステレオミニジャックから出力される
- 音量はalsamixerで設定
- 「音」カテゴリーのブロックはすべて使えるが、ドラムと音符のブロックはMIDI音源に対応しておらず、音色も少ない
- JessieからTiMidity++とサウンドフォント(音色)のインストールスクリプトが付属している。
- $ /usr/share/scratch/timidityinstall.sh
- サウンド入力はステレオ入力が欲しい時は、USBサウンドカード経由で可能
- 対応機器はこちら。設定方法も載っている
- 「音」タブの「録音」の他、「調べる」カテゴリーの(音量)と<うるさい>のブロックも使える
- サウンド出力の音質も内蔵に比べて格段に良い
- モノラルで良い時は、UVC対応Webカメラを使うと一石二鳥。
- 画像入力はUVC対応のWebカメラで可能
つなぐだけで特に何もしなくても「コスチューム」や「背景」タブの「カメラ」で取り込める
- Video for Linuxのインストールが必要でした
- $ sudo apt-get install libv4l-0
- 現時点で純正カメラモジュールは
使えない模様。
- 以前にあった変数モニターをステージに表示すると極端に速度が遅くなる問題は改善した
- オーバークロックは有効
- センサーボード(PicoBoard、HelloBoard、NanoBoardAG、nekoboard)はUSBポートに刺すだけで認識し、そのまま使える
- WeDoはUSBポートに刺すだけで認識し、そのまま使えるが、モーターを使うときはセルフパワーハブをおすすめする
- GPIOはScratch GPIOを使って制御可能
- 遠隔センサー、Meshも大丈夫。ただし、Scratchから見えるNICが内蔵有線LANに固定されているように見える
- 「共有」メニューの「ScratchのWebサイトを開く...」、「ヘルプ」メニューの「ヘルプのWebページ...」、「ヘルプ画面」を選ぶとハングアップする(かなり長い時間の後に制御が戻ることがある)。当面、Webブラウザーを開く機能は使わないこと
- 液晶ディスプレイMZTX-PI-EXTの使い方
- Minecraft PiをScratchから操作できる
- RAPIROをScratchやEtoysから操作できる
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